遷延性意識障害(植物状態)とは/町田神永法律事務所(東京都町田市/相模原市)

遷延性意識障害(植物状態)とは

「夫が交通事故に遭い、意識が戻らないままでいる。収入がなくなってしまったが、これからどうすればよいだろうか。」
「交通事故により植物状態になった場合には、後遺障害として認められるのだろうか。」
身近な方が交通事故の被害に遭われてしまった方のなかには、植物状態についてこうしたお悩みをお持ちになられている方が数多くいらっしゃいます。

このページでは、交通事故にまつわる数多くのキーワードのなかから、遷延性意識障害についてスポットライトをあてて、くわしくご説明してまいりたいと思います。

■後遺障害とは
最初に、後遺障害に関して整理しておきます。
交通事故による後遺障害とは、交通事故により負ってしまった後遺症のうち、自賠法施行令で定められた基準を満たすと判断されたものをいいます。
自賠法施行令とは、自動車損害賠償保障法施行令の略称であり、後遺障害について1級から14級までの等級が定められています。

後遺障害等級の認定を行うのは、公的な組織である損害保険料率算出機構です。
しばしば主治医が後遺障害かどうかを判断すると誤解されますが、医師は後遺障害診断書を作成するにとどまり、さまざまな証拠資料から等級認定を判断するのは、損害保険料率算出機構なのです。

■遷延性意識障害とは
遷延性意識障害とは、「せんえんせいいしきしょうがい」と読み、一般的に植物状態といわれる状態をさします。
遷延性意識障害は、自力移動の不能、自力摂食の不能、糞便失禁状態、意味のある発語の不能、簡単な従命以上の意思疎通の不能、追視あるいは認識の不能という6つの症状が3か月以上続く場合に診断されます。

交通事故が原因で遷延性意識障害の陥る方が多くいるため、独立行政法人自動車事故対策機構は、国内4カ所に遷延性意識障害専門の病院としてNASVA療護センターを設置・運営しており、また、当該療護センターに準じた治療と看護を行うNASVA委託病床も国内の7カ所に設置・運営しています。

遷延性意識障害は脳死と異なり、回復の可能性が十分にある状態です。
しかしながら、常時介護が必要であり、重い後遺障害です。
後遺障害のなかでも、介護を要する後遺障害等級の1級に該当します。

交通事故により遷延性意識障害となられた場合には、損害賠償だけでなく、治療などにも法的なバックアップが大切な役割を果たします。
交通事故に精通した弁護士であれば、遷延性意識障害のような重篤な後遺障害について、被害者家族の方を適切にサポートすることが可能です。

町田神永法律事務所は、相模原市、座間市、大和市、町田市をはじめとして神奈川県で広く活動しています。座間駅(小田急小田原線)周辺地域にお住まいの方、東林間駅(小田急江ノ島線)周辺地域にお住まいの方、中央林間駅(小田急江ノ島線)周辺地域にお住まいの方の相談に対応しておりますので、交通事故における損害賠償問題や後遺障害の認定などの他、「自動車保険の等級について知りたい」、「示談金の相場について知りたい」といったお悩みをお持ちの方は、町田神永法律事務所の交通事故専門弁護士までお気軽にご相談ください。
交通事故に精通した経験豊富な弁護士が、ご相談者様の味方となり、最適な解決方法をご提案致します。